坐禅とピラティス~ながおの坐禅体験記~
以前から興味のあった坐禅体験行ってきたら、めちゃくちゃ良かったのでブログにまとめてみた~!
ブログの書き出しに悩んだ挙句、ノリでごまかそうとしているながおです
今回、念願の坐禅体験に行ったのですが、すっごい良い経験したので皆さんにシェアできればと思います!
特に最近、情報過多すぎて頭全然回んねえよ系の方々にはぜひ読んでほしい!
そしてピラティスとの関連もたくさん見つけたので、ピラティス大好きな方々もぜひ読んでいただけると嬉しいです
なんで坐禅行ったん?
まずなんで今回坐禅を受けに行ったかというと
マジで最近頭回んないんです笑
ありがたいことにスタジオ初めて4年になるのですが、
おかげさまでお客様にも恵まれ、色々とお仕事もいただき、
大変充実した生活を送っているのですが、個人事業主の宿命なのか
やること増えて頭がパンク状態になりつつありました笑
そんな中、頭の中を整理してスッキリしてえ!と考えていたところ
坐禅とかええんやない?とひらめいたのが今回の坐禅体験のきっかけとなりました
今回、お世話になった臨済宗建仁派神勝寺さん
どっか気軽に坐禅体験できるとこないかな~と探していると
見つけました臨済宗建仁派神勝寺さん
こちら福山の沼隈にあり、「みろくの里」のすぐ横にあります
ホームページ見たら禅と庭のミュージアムって書いてあって
なんか面白そうやん!と思い、すぐ予約!
そして当日行ってみると、
なんじゃこれ、めちゃくちゃ広いし庭園きれいすぎやろ!
と感動するくらい素敵なお寺でした
坐禅体験で行ったこと・教わったこと
そして軽く庭園を周った後に、僧侶の方のご案内で禅堂へ
入ってみると、広く開放的でなおかつ落ち着きと趣を感じさせる素敵な空間(撮影NGでした)
まずは厚みのある座布団に座り、坐禅の説明を受けました
主にお話しされたのが坐禅の考え方、姿勢の取り方、呼吸の仕方、
それらを調身・調息・調心という言葉を用いて説明されていました
そもそも坐禅とは
坐禅は、仏教、特に禅宗における瞑想の実践方法の一つで、
心身の調和と精神的な安定を追求するために行われます
坐禅の目的は、心を静め、執着や妄想を取り除き、悟りに近づくことです
坐禅を行う宗派としては臨済宗や曹洞宗などがありますね
最近では気軽な坐禅体験として各お寺で定期的にしているところが増えてきているみたいです
調身とは
坐禅において身体を整える事は呼吸を整え、集中しやすい環境を作る事
坐禅における姿勢は結跏趺坐(けっかふざ)といって足を反対の太ももにかけるようにクロスする状態にします
この姿勢が取れると骨盤が立ち、背筋が伸び、同じ姿勢を取っていても疲れにくい状態がつくれます
ただこの姿勢ほんとキツいです笑
股関節と背骨の可動性がないと、まずこの姿勢は取れません
その場合は片方だけ足をかける半跏趺坐(はんかふざ)や普通のあぐらでも構わないということでした
ちなみに私は半跏趺坐しかできず、、、
次やるときは結跏趺坐でリベンジですね🔥
普通のあぐらでは腰が丸くなりやすく、腰痛持ちの人は長く座っていると痛みが出る可能性があります
その場合は、座布団を厚くし、お尻だけ座って足を下した状態であぐらを掻くと腰が伸びやすいですよ✨
そして頭は身体の真上に乗るように整え、顔は前を向きますが、姿勢はやや手前に落とすようにします
こうすると瞼が半分閉じた状態になります
これを半眼といい、内(自分自身の意識)と外(周囲の環境や情報)のバランスが取りやすく、集中しやすくなるとの事でした
確かに、目を閉じてしまうと自分の考えに意識を集中しすぎて雑念が入りすぎたり、疲れてたら寝ちゃいそうですよね笑
目を半分開けておくと、ほどよく周囲の環境も目に入り、雑念を少なく坐禅に集中できるんですね
ちなみに仏像の多くは半眼なのだそうです!穏やかなフェイスの裏側には、内と外のバランスの取れたポイントがあるんですね~
調息
調息とは呼吸を整えること
坐禅において呼吸を整えるのは心身のつながりを作るために大事な要素とのことでした
呼吸のポイントとしては
「鼻で勢いよく吸い、鼻でゆっくり長く吐く」
「吸ったときはお腹を膨らまし、吐くときはお腹を締める」
いわゆる腹式呼吸を意識するようにお伝えいただきました
そして呼吸をする中で数を数える事
例えば吸って吐いてのサイクルを終えると「ひとーつ」
また呼吸のサイクルを終えると「ふたーつ」と数を数えることに意識を持たします
これを10まで終えると、また1から数え直します
これを数息観といい、余計な考えを持たずに坐禅に集中することができます
これ実際にやってみるとめちゃくちゃ難しいです
速攻で呼吸が乱れます笑
調心
調心とは、心を整えること
身体と呼吸が整うと、自然に心も落ち着き、雑念や心の乱れを取り除くことができます
坐禅の最終的な目的は、この「調心」にあるとの事でした
心を一つのことに集中させることで、外部の刺激や内なる思考に惑わされず、心の静けさを保ちます
これにより、内と外のバランスが整い、日常生活においても心の安定が維持されるとの事です
ピラティスとの関連性
今回、坐禅を体験してみて、ずっと感じていたんですけど、
ピラティスと関連するところが、めちゃくちゃ多いんですよね
ここでピラティスを行う上で大事な原則についてお話します
ピラティスの原則
これはピラティスを考案したジョセフ・H・ピラティスさんが、レッスンや書籍で頻繁に伝えていた事を
抜粋した内容になります
ピラティスを行う上で、とても重要になるので知っていて損はありません!
Concentraition~集中~
エクササイズを行う上で、余計な思考は邪魔になります
どこの部位に効いているか、
姿勢はどうなっているか
指示された通り動けているか
他の思考にエネルギーを使わずエクササイズの内容と自信の身体に意識を持つことが大事です
Contorol~コントロール~
ピラティス氏は筋肉は自分の意思に従う事が望ましいと説いており、
身体のメカニズム全体をコントロールする事を重要視していました
しかし、身体のコントロールだけで健康な身体になれるわけ
ではなく睡眠や栄養など身体という道具を研ぐように
生活習慣のコントロールすることの必要性も訴えていました
Centering~身体の中心の意識~
動きは安定化された中心の動きが起点となります。
ピラティス氏は肩から股関節で構成された中心部分を
「パワーハウス」と呼びました。
また背骨の形状についても重要視しており、
人間が持つS字カーブ上の背骨の形状が
身体のしなやかさや正しい呼吸を作るとも説いていました
Flow~しなやかさ・流れ~
ピラティス=体幹トレーニングという印象から
固めて力むというイメージを持たれている方は多いではないでしょうか
実はピラティス氏は猫のようにしなやかであるべきだと言っているほど、
エクササイズにしなやかさやリラックスを求めています
実際にピラティスのエクササイズを行うと最初は力んでしんどい動作も
継続していくと、どんどん楽にしなやかに動けるようになります
Precesion~正確さ~
エクササイズを行う際に細部まで気を配る事をピラティス氏は重要視していました
どのように身体が動き、コントロールされているか
身体に対する知識を蓄え、正確な動作をエクササイズに求める
西洋や東洋の医学や健康法を学び続けつつエクササイズに
落とし込んできたピラティス氏らしい考え方だと思います
Breath~呼吸~
呼吸に関しては
身体の中から空気が無くなり真空状態になるまで、空気を絞り出す
との言葉を残すほど呼吸に対する意識が強いピラティス氏ですが、
深く正しい呼吸をすることで酸素を豊富に含んだ血液が全身をめぐり、
老廃物を流すとの考えの基に呼吸をエクササイズに取り入れていたようです
めっちゃ関連性あるやん
先ほどご説明した調身・調息・調心とピラティスの原則
共通点が多くて坐禅の説明を受けながら「マジか~」と思っていました
さらにピラティスでは心身の調和という点を重要視しています
坐禅が静の取り組みであれば
ピラティスは動の取り組み
相反するように見えて根っこの部分が非常に近しい
普段ピラティス指導をしている私にとって、非常にしっくりくるのも納得できます
実際に坐禅を体験して感じたこと
という事で実際の坐禅体験では
坐禅の解説→20分坐禅→少し休憩→20分座禅
という流れで約90分ほどお堂にいました
その中で感じた点を以下に挙げてみます
身体が収まる
先述した結跏趺坐はできなかったので、半跏趺坐でチャレンジ
それでも結構股関節の硬さや姿勢の違和感を感じつつ行っていました
しかし時間が経つにつれて身体が収まっていく感覚になり、楽に座れるようになります
呼吸が落ち着き目線が定まる
最初の20分間は笑えるくらい目線がブレブレでした笑
目線がブレる事で心が落ち着かない感覚
「あ~慣れてないんだな」と思いつつ、何とか必死で定めようとすると
逆に落ち着かずブレる始末
しかし、2回目の坐禅では、バチっと目線が定まるようになり気持ちが落ち着くようになりました
さいごに
久しぶりにこんなに長いブログを書きました笑
最後までお付き合いいただきありがとうございます✨
今回の坐禅後に早速自宅でも始めてみました
朝の落ち着いた時間にやる坐禅は1日のやるべきことが明確になり、非常にクリアな感覚になります
ほんと頭の整理には本当に役立つと思いますし、情報過多の現代には身につけておきたいスキルだと思います
皆さんもぜひお近くの禅寺で体験してみてくださいね!